市長のコメント
「浜松市子ども育成条例」は、「こども第一主義」をマニフェストに掲げて当選した鈴木康友市長が、2008年9月議会で浜松市の「子どもの条例制定」を議会で公表し、制定されることとなりました。
条例制定の趣旨は、次の通りでした。
子どもは浜松市の未来への宝であり、地域のあらゆる力を結集し、子どもを育て、守っていく「こども第一主義」の意識の下、子どもの笑顔がいきいきと輝き、子育てがしやすく楽しいと感じられる社会の現実を目指して、この条例を制定します。
条例策定中は、市長はコメントを控え、私たちが提出した市長宛の
意見書についても、市長からの
回答はいただけませんでした。
議会での条例可決後に、マスコミの取材に応じた市長のコメントを読みました。
「こども第一主義」を実現するための浜松の子ども条例だったはずですが、市長のコメントからは条例制定の趣旨にある子どものこと、子育て支援についての考えや思いを聞くことも感じることもできず残念でなりません。
新聞・TVで取り上げられた市長のコメント
国を愛する心を「国家」としてしまうと、統治システムが色濃く出てしまうけれど、「国」という響きの中に国土・自然・環境・歴史・文化など、私たちが持っているすべての財産を包み込んで「国」と表現していると思うので、特段違和感はない。
3月24日放送 SBS静岡放送イブニング・アイより
条例案可決を受けて「ほっとした。意見はさまざまあるが、『国を愛する』などの修正は基本的理念を覆すようなものではない」と説明し、「行政だけが前のめりになるのではなく、周囲と一体となって子どもたちを支えるための土台になれば」と話している。
3月25日 静岡新聞
鈴木市長は採決前、朝日新聞の取材に対し、自民系市議らと修正案について事前に協議したことを認め「今回の修正案によって、市が練ってきた条例案を補強していただいたと思っている」とコメント。委員会で批判が噴出した経緯については「最終的に議案を判断するのは議会。議員が侃々諤々(かんかんがくがく)の議論するのは望ましいこと」と述べた。
3月25日 朝日新聞
3月30日定例会見にて
「国を愛する心」について、「国家といえば政治的な統治形態を示すが、国とは郷土の延長線上にあるもの。許容できるかなと思う」国の位置づけを「国土や自然、環境、文化、歴史などの総体で、国の財産全体を示すと認識だ」と述べた。
修正審議で、「多文化共生の理解を促す」と主張された点について、「そこまで私は意識してなかった」と語った。
3月31日 中日新聞
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