子育ては社会全体が担っていくんじゃないの?

少子化が社会的に問題となった10数年前、そこで「子育て支援」という言葉が生まれました。

それまでは家庭、それも母親だけが子育ての役割、責任を追っていて、子育てママたちは密室育児、孤独育児に悩んでいました。また、子育てしながら働きたくても保育園がない、長時間保育がないなどの働けない環境がありました。とても子育てしにくい社会だったのです。

そこで、少子化に歯止めをかけるためには、社会全体で子育てを支援し、子育てしやすい社会にしていかなくてはという流れになってきました。そして、国を含めて市町村でも子育て支援施策が充実してくるようになったのです。1994年12月、エンゼルプランが策定されました。

浜松市でも、それまでは「浜松市は3世代同居が多いから、保育園は入らない」なんて、保育園の新設が何年もないなどというところでした。しかし、10年前方針を転換し、保育サービスの充実、子育て支援センター、なかよし館・こども館の整備などが進んできました。今では、保育園を増設しても、まだ待機児童がいる状態になっています。女性の就業率は、政令指定都市の中で一番高い数字となっています。

ようやく、母親の育児負担を減らし、社会全体で子育て支援していこうとなってきました。また、母親であっても、社会の一員として働いたり、学んだりできることが普通のことになってきました。

なのに、なのに、

策定中の「(仮称)こども第一主義条例」では、家庭・家族重視にまたまた戻ってしまっているのです。

象徴的なのは、
第12条で
毎月第3日曜日を、家族の大切さを考え、家族のふれあいを深める日を制定する
です。

条例のすみずみに家族、家庭重視が貫かれています。


前文には、
「子どもは、一人ひとりが様々な個性や能力、夢を持ったかけがのない存在です。家族や地域のぬくもり、自然の中でのびのびと遊び、学び育っていきます。」

ひとり親、ステップファミリー、里親家族など多様な家族形態が生まれてきています。また、機能不全に陥っている家族も多くあります。

市の条例に盛り込むものは、家族・家庭復古ではなく、家族の子育て機能の支援であると思います。

by 親えんぱ第2号













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