「浜松市子ども育成条例(案)」意見交換会

「浜松市子ども育成条例(案)」意見交換会

23日に、なゆた・浜北にて「浜松市子ども育成条例(案)」意見交換会が行われました。
会場には70~80名くらいの参加者があり、親エンパのメンバーも参加しました。

まずは、次世代育成課の担当職員から、条例の制定の背景と趣旨、目的、基本理念についての説明があり、条例制定にあたっては、市民アンケートや市民団体と企業などの意見交換会、小学生から大学生までの子どもの意識調査を行い、条例案に意見が反映されているとの説明がありました。
この日、公表された条例案は、8月25日のブログに掲載しています。

参加者からは、
・誰が誰に、何をするのか、何を言ってるのかわからない文章がある。
・理念がわかりにくい。はっきり示してほしい。
・「健全育成条例」なら、大人の行動を規定するものでは。子どもの役割があるのはおかしい。
・親の負担を軽減する子育て支援が図られることと、子ども支援とは相反することがある。子どもにとって最善の利益とはなにか、子どもの権利について、もっと真剣に考えていくべきでは。
・0~18歳未満まで、ひとつの概念でくくるのでなく、子どもの発達段階に応じることが必要。
・「子どもの権利条例」がほしい。子どもがどう育ちたいかを考える、子どもの権利の視点がない。
子どもの権利条約では、子どもの意見表明、参加を認めている。1回の意見聴取で終わりにすべきでない。
・もっと、時間をかけて話し合うことが必要だ。
・後期次世代育成支援行動計画と条例を切り離しせないか。
・「パブリックコメント提出に、意見交換会で提出された意見を資料として添付できないか」
などの意見がでました。

市は、これらの意見をパブリックコメントで提出された意見とともに、12月に公表する「市の考え方」に反映させていきたいと回答しました。
参加者からは、「市民の意見を検討し、市民との議論を積み重ねることが必要ではないか」というという発言が相次ぎましたが、庁内の調整は容易ではないことがあること、来年4月制定が決まっていることから、策定スケジュールの変更はできないということでした。

意見交換会には、浜松学院大学の教授がコーディネーターを務めていました。
「実践的な条例にするには、どうしたらいいのか」と市への問いかけがありましたが、はっきりとした回答はありませんでした。
障がいのある子ども、問題を抱える子どもに長年向き合ってきた教授は、経験からもすべての子どもが「健全に育つ」ために必要な社会の取り組みの理念に沿っている条例案という評価をしていました。

予定を20分ほどオーバーした意見交換会でしたが、質問や意見に対して市からの説明で終わってしまいました。

今回提案された「子ども育成条例案」について、親エンパが関わってきた経過の中で変更になった理由や議論の様子が全くわかりませんでした。

パブリック・コメントの実施期間は、9月15日~10月14日までの1ヶ月間の予定です。

これから親エンパでは、多くの市民の方が参加できる、参加しやすい「パブリックコメント」について考えていきたいと考えています。後日、ブログに掲載していきます。



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この記事へのコメント
コーディネーターを務められた教授のように知能の高い方にしか、おっしゃるような部分、
(すべての子どもが「健全に育つ」ために必要な社会の取り組みの理念に沿っている条例案)を
読みとることができないんじゃないかと思います。
だって、わかるように文章にされていないんだから。
書かれていない部分を読みとることは、私のような無教養な市民にはできません。
誰にでもわかる条例にして欲しいと思います。
Posted by ぴよぴよぴよぴよ at 2009年09月16日 08:34
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