子ども達の意見への回答

市長からの回答には、残念ながら子ども達の意見には、回答がありませんでした。
パブリック・コメントの回答が公表されて、市民の意見と市の回答を読んだ方からは、子ども達の意見を大切にすべき、市の回答はよくわからないけど、市民の意見は面白いという声が届きました。

市民の会で届けた子どもの意見についての回答を、市の回答から転記して掲載します。

第2条定義に対する意見
質問1  18歳から20歳までの間はどうするのか。

市の考え方】 案の修正
 第4条子どもの役割については、条例の趣旨に合わない、義務感が強いなどのご意見もいただいているため、ご提案を踏まえ、第4条子どもの役割は削除し、それに伴い第3条基本理念を一部修正し、子どもや地域社会に関する基本理念を盛り込んでいくこととします。
 また、条例の前文で「子どもは、年齢、性別、障害の有無、国籍などによらず、一人一人が様々な個性、資質や能力、夢を持ったかけがえのない存在です。」とうたっています。
 なお、本条例においての子どもの定義は「18歳未満の者」としていますが、条例の対象は市、保護者、学校等、事業主、子ども・子育て支援機関等(修正・追加)及び市民と、子どもや子育て中の保護者に関わりのあるすべての人となりますので、18歳から20歳までの人はそれぞれの立場や事情に応じて子どもや子育てに関わっていただきたいと考えております。


第4条子どもの役割に対する意見
提案63  なにをすればいいか、どうしていいかわからない。子どもの自由をはずしてはいけない。子どもには役割はいらない。大人だけで決めないでほしい。作るのなら子どもの意見を考えてつくってほしい。

【市の考え方】 案の修正
 「子どもの役割」については、条例(案)を作成するために行った子ども向けのアンケート調査や学校訪問調査等において、子どもたちから自分自身ができること、努力すべきことについての意見が出されたため、条例の基本理念を踏まえ、子どもが自分自身で目指すものについて表現し、位置づけたものです。
 しかし、条例の趣旨に合わない、義務感が強いなどのご意見もいただいているため、ご提案を踏まえ、第4条 子どもの役割は削除し、基本理念を一部修正します。
 また、本条例(案)は、基本理念の第一に、「すべての子どもが人としての尊厳を有し、かけがえのない存在として尊重されるとともに、子どもにとって最善の利益が考慮されること」と基本的人権の尊重についてうたっています。
 なお、本条例を子どもにも分かりやすく普及・啓発するために、子ども向けパンフレットなどの普及ツールを用いたり、学校等と連携して直接子どもとの対話を通じて条例についての意識啓発を図っていきます


条例全体に対する意見
要望15  具体的なことが何ひとつないけれど、何もやらないので税金の無駄遣いはないだろうし、子どもが大切だというのは良いことなので、条例はないよりあった方がいいと思う。ただ、浜松市の大切な「未来の宝」が大人になって他県へ出て行ってしまうと残念なので、浜松の街を私たちが大人になったとき、働きたいと思ええる街にしてほしい。そもそも、内容がなさすぎる。条例とはだいたいこんなものなのか。
要望16  私たちのためにこのような条例がつくられようとしていてうれしく思います。
しかし、この条例は、子どもや保護者などのあり方を示しただけでしょうか。もっと何かを作るとか具体的なものがほしいです。施設などは、中学生が利用することも考えた利用しやすいものがいいです。
  
 【市の考え方】 今後の参考
 本条例(案)は、未来を担う子どもを社会全体で健全に育成し、支えていくための取組について基本理念を定め、それぞれの役割を明らかにするとともに、市の基本的施策を定め総合的かつ計画的に推進することにより、子どもが生き生きと輝き、子育てがしやすく楽しいと感じられる社会を実現することを目的に制定いたします。
 また、本条例(案)の作成にあたっては、子どもから大人まで幅広い御意見を伺い、「親の視点」だけでなく、「子どもの視点」を大切にするために、子育て中の親を対象としたニーズ調査や子育て支援団体等を対象としたグループインタビュー、児童・生徒を対象とした学校訪問調査や企業ヒアリング等を幅広く実施し、子どもや子育ての課題を把握するとともに、パブリック・コメントの実施前から様々な団体等との意見交換などを実施するなど「制定プロセス」を重視してまいりました。
 本条例(案)に基づき策定する行動計画では、「地域社会における子育て支援」など7つの基本施策を位置付けます。関連する他の行動計画と併せ、着実な推進に努めてまいりますが、推進に当たっては、親の視点だけでなく、子どもの視点を大切に取り組んでいきます。
 行動計画をより一層推進するためには、行動計画と併せて、「浜松市子ども育成条例(案)」を制定し、基本理念やそれぞれの役割を明らかにすることにより、子どもが生き生きと輝き、子育てがしやすく楽しいと感じられる社会の実現に、社会全体で取り組んでいくことが必要と考えております


提案215  子どもの意見を聞かないで、勝手に大人だけの都合でつくった条例は、ただ子どもの自由をうばっているだけだと思う。子どもは大人がいないと生きていけないけど、教育ばかりをされるために生きているわけではないから子ども育成条例をつくらなくてもいいと思う。
提案218  難しく言おうとしていることが伝わってこないので、もっと分かりやすい表現にしてほしい。

提案220  文章が難しくて分かりにくいです。

【市の考え】 今後の参考
 条例の文言については分かりやすい表現に努めているところですが、条例を普及する際には、子ども用の普及パンフレットや大人用の普及パンフレット等をそれぞれ作成し、子どもから大人まで幅広く条例の目的や基本理念、それぞれの役割などについての普及、啓発に努めてまいります。特に、子どもへの普及には重点的に取り組んでいく予定ですが、学校等とも連携をとりながら子どもへの継続的な普及活動を進めていく予定です。また、お子さんに条例について分かりやすく説明していただくなど、親子のコミュニケーションツールの一つとしてご活用いただければと考えています。


質問16  この条例を守らなかったらどうするのかを知りたい。

【市の考え】 その他
 本条例では、取組の基本理念や市、保護者、学校等、事業主、子ども・子育て支援機関等(修正・追加)及び市民の役割を明らかにしていますが、この基本理念やそれぞれの役割を実現するための取組は、それぞれがおかれている状況等により様々だと考えます。
 各主体には、本条例の目的や基本理念、それぞれの役割について、それぞれどのようなことができるか考え、行動していただき、社会全体で子どもが生き生きと輝き、子育てがしやすく楽しいと感じられる社会の実現を目指していくものと考えておりますので、各主体の役割を義務化したり、罰則等を設けたりすることは考えておりません。


その他にも、パブリック・コメントに提出された子どもの意見を、一部掲載します。

案56  第4条を読んでの感想は、「当たり前のことを言っているだけだな。」ということでした。まるで、こんな条例を作りでもしなければ、子どもがまるで、皆、非行に走るとでも言わんばかりです。子どもを馬鹿にしているのではないですか。

提案60  「第4条 子どもの役割」を読んで、たくさんやることがあるなと思いました。今まで何も考えていなかったのに、子どもにいっぱい役割がありました。子どもは勉強が仕事だと思っていただけど、役割ができると忙しくなってきます。仕事が一つ増えたように思います。僕も一つえらくなったような気がします。

提案61  「第4条 子どもの役割」を読んで、これを全てやるのは少し面倒だなと思い、できるかどうか不安に思いました。少し不安で、難しいので、学校の宿題が増えたように思います。でも、条例が決まったら、精一杯努力してやりたいと思います。
この条例は、毎日の生活に生かしたいです。

提案62  僕は自立はしたいと思うがまだ自信がない。
僕にとって大変な条例ができるかと思うとつかれてしまう。

要望13  私は小学校でいじめにあいました。「子どもの役割」、「保護者の役割」、「学校等の役割」がみんなにわかっていたら、もっと明るく楽しい学校生活と夢を持った生活ができたと思います。「浜松市子ども育成条例」を浜松市民全員の心へ届けてください。


提案219  文章が難しくとっつきにくいです提案221  むずかしすぎる。もう少し分かりやすくしてほしい。

提案223  読んでもよく分かりにくいし、こんな条例なんか作らなくてもいいと思う。

提案226  子どもについての条例であれば、子どもにも詳しく知る権利もあるので、もっと分かりやすい言葉で具体的に説明してほしいです。

提案231  この条例を作ることにより、地域とのコミュニケーションとることができ、また、私たち自身の向上など、とても良いと思います。
ただ、この「構成と内容」は、私たちにとってはとってもむずかしかったです。条例は私たち子どもでもわかるように簡単な言葉を使って書いてほしいです。

提案269  小六の私としては、一世代前の頭の固いおっさんが書いたんだなあって感じがする。事実そうらしい。内容も学校目標を長くしたものを読まされている気がする。




意見書への回答
意見書への回答(2009-10-28 13:07)

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